相棒season21放送当時(2022年10月~2023年3月)の感想記事です。
第14話「まばたきの叫び」感想
★撮りためていた相棒の続きをやっと視聴できました!
というわけで感想を書きます。
★と言ったそばから、ごめんなさい…あまり書きたいことがないかもしれない。
今回の登場人物は、「理解可能」と「理解不可能」に完全に二分されました。
★まず「可能」なのは、柳沼聖美と佐竹良輔の二人。
ろくでもない殺人犯柳沼勝治に恨みを持つ二人ですが、その感情は当然というべきもの。
聖美にとっては孤独だった幼少時代を救ってくれた人、そして良輔にとっては自分の母親を殺されたわけだから、二人の行動は、是非はともかく納得できる範囲。
★そして「不可能」なのは、当然ながら勝治と、その殺害を依頼された町岡と洲本の二人(町岡については漢字が不明なので、「町岡」としておきます)。
勝治に関しては…何だかもうげんなりするステレオタイプと言いますか、「死刑になりたくて」殺人を犯した人物。
もうこの時点でフィクションとはいえこれ以上考える気が起こらない…。
★出所直前に脳卒中で寝たきりになってしまい、もはや自分で何もすることができなくなった勝治。
自分で手を下すことができないために、SNSでわざと憎しみをあおるようなことを書いてみたり、自分の殺害を依頼してみたり、と「どこまでも自分勝手な男」(by聖美)。
本当にね、どこまでも人を巻き込んで、人生を狂わせて、自分の事しか考えていない人物としか言いようがない。
★聖美の「どうやって許したらいいんですか!?」という叫び。
「許さなくていいんじゃないでしょうか」と言いたくなる。
ただ、右京さんの言う通り、勝治を殺したら聖美の心も救われて、すべて解決する、という単純なものでもないんだよな、とは思う。
適当なことはとても言えない。難しすぎる。
★勝治宅に嫌がらせを繰り返していた良輔の、「そんな自分が嫌でしょうがなかった」という言葉からも、復讐はやっぱり根本的な解決にはならないのかもしれない、と思わせる。
やればやるほど自己嫌悪に陥る悪循環。
亀山君がそんな良輔の肩を優しくたたくところは救いだった。
★で、殺害依頼に乗ってしまった町岡&洲本。
君たちには無理だよ、としか言いようがないくらいの小物感。
結局仲間割れの末、片方が片方を殺害する結果に。
この二人にも全く共感できないな…。
★というわけで全体としては「うんざり」してしまいました。
良輔と聖美が少しでも救われるといいな…とは思うけど。
★あとは冒頭、美和子がいきなり負傷してびっくりでしたが、元気になってよかった。
伊丹の「お前は亀子の看病でもしておけ!」がよかった(笑)。
確か昔のseasonでも「亀子」呼びしてた気がする。
以上で終わります。