ついに全線廃止へ
かつて深川駅と増毛駅を結んでいた留萌本線ですが、ついに2026年4月1日に全線廃止されることになりました。
すでに増毛駅から石狩沼田駅までの間は廃止されており、現存区間は石狩沼田‐深川間のみとなっていました。わずかに留萌本線をつなげていたこの区間もなくなることになります。
私は廃止前に留萌本線に乗車したことが数回あります。
数年ごとに廃止区間が増えていき、いつかこういう日がくるのかもしれないとは思っていましたが、いざ留萌本線というものが消えてしまうとなると寂しく思います。
現役の駅も含め駅跡をめぐる機会を得ましたので、以前に撮影した現役当時の写真も交えながら記録しておきたいと思います。
※撮影当時のカメラの状態により、影が映っている写真があります。
各駅の様子(2024.9)
区間により廃止時期が異なります。
増毛‐箸別‐朱文別‐舎熊‐信砂‐阿分‐礼受‐瀬越
増毛駅

増毛駅は駅舎やホームなど、現役当時の姿が保存されています。













箸別駅
箸別駅は現在養殖業者の敷地となっているため立ち入りはできません。
▼現役当時の箸別駅です。乗車時に撮影しました。

朱文別駅

写真のバリケードの向こうが駅跡だと思われますが、現在は近づくことができません。
▼現役当時の朱文別駅

舎熊駅

舎熊駅跡地は広い空き地になっていました。
▼2009年撮影の駅舎、かなりボロボロでした。

▼2016年撮影の駅舎。新しくなっていました。

信砂駅
信砂駅跡には何の痕跡もありませんでした。
▼ブレていますが、現役当時の信砂駅です。

阿分駅
廃校になった阿分小学校の裏手が駅跡です。



▼現役当時の阿分駅

礼受駅
駅跡は礼受簡易郵便局の近くにあります。
簡易郵便局へ行く道から近づけるかもしれませんが、立ち入りできるかは不明です。
▼現役当時の礼受駅。海が目の前でした。

瀬越駅
国道231号線から海側へ下ったあたりに瀬越駅跡があります。



▼現役当時の瀬越駅

留萌‐大和田‐藤山‐幌糠‐峠下‐恵比島‐真布
留萌駅
留萌駅は駅舎がそのまま残っていました。



ちょうど土砂降りに見舞われあまり散策できませんでしたが、ホーム跡や線路跡もしっかり残されているようです。
▼現役当時の留萌駅

大和田駅
この時点では駅舎がまだありました。




藤山駅




幌糠駅




峠下駅
峠下駅は工事中のため車で敷地内に入ることはできませんでした。
おそらく2024年4月に倒壊した駅舎を撤去する作業かと思われます。
▼現役当時の峠下駅

恵比島駅
恵比島駅は朝ドラ「すずらん」のロケ地になった場所で、現在もロケで使用した建物が残されています。







▼駅敷地内にはロケで使用された建物が残っています。







真布駅




石狩沼田‐北秩父別‐秩父別‐北一已‐深川
石狩沼田駅

北秩父別駅
駅舎や駅構内といったものがなく交通量も多いので、撮影はできませんでした。
秩父別駅

北一已駅

北一已駅は私の祖父がかつて駅長として勤めていた駅です。
祖父の現役の姿は見たことがないのですが、この駅に来るとなぜか懐かしくなります。
ついに廃止される時が来たのか…と仕方がないながらも残念に思います。
深川駅

深川駅は、2026年4月以降は函館本線のみの駅となる予定です。
まとめ
現時点で明確に駅舎が存続し見学や立ち入りが可能な施設となっている駅は、
ということになります。
石狩沼田‐深川間は2026年4月以降どうなるかわかりません。
というわけで、留萌本線全駅を可能な限り巡りました。
増毛から順番に廃止されてきた留萌本線ですが、ついに2026年4月すべてが廃止となります。
私は幼少期を北海道で過ごしているのですが、まさか留萌本線が廃止される時が来るとは想像もしていませんでした。「留萌」と言えば子どもの私にとっては「都会」のイメージだったので…。
寂しいですが、廃止前に巡ることができてよかったです。
以上で終わります。