相棒season23第1話‐2話「警察官A」感想

相棒
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season23をやっと見始めました

相変わらずの周回遅れですが、2024年10月からスタートした相棒 season23 をやっと見始めることができました。実際にはもう元日スペシャルも終わってしまっているのですが……。

この season もマイペースに視聴記録をしていこうと思っています。

▼ season21 はこちらから始まりました。

相棒season21第1話‐2話「ペルソナ・ノン・グラータ」感想
相棒season21第1話・第2話「ペルソナ・ノン・グラータ」の感想を書きました。

▼ season22 はこちらから。

相棒season22 第1話~第9話感想
相棒season22第1話から第9話の感想を書きました。

第1話~第2話「警察官A」感想

★面白かった、とは思うものの、いくつか気になる点が目についてしまった(後述)。


★それはともかくとして、物価高、不景気、内閣支持率の低下、総理暗殺未遂、裏金、闇バイト…と現実とリンクさせた(させ過ぎた)内容てんこ盛りでしたね。ちょっと見てて暗くなるレベルでした。


★事件の発端は現職の国会議員であり元国家公安委員長の芦屋が殺害されるというもの。刺し傷は16か所というすさまじさ。現場からは「生活困窮者」につながるような遺留品が押収される。


★右京センサーにより(オジギソウ)向かった先で、冠城シーズンに登場した高田創と遭遇。彼は警察官になっていた。私はこのエピソード見ていないので彼について語ることはできないのですが、ともかく一緒に捜査をすることに。


★右京推理によりどんどんと容疑者っぽい人にはたどり着くものの、それはみんな「末端」の人々。結局闇バイトで集められた、お金に困り脅されて実行させられた人ばかり。このあたりは現実の事件をうまく取り入れてますね。


★そしてついに総理暗殺未遂が発生。爆弾が仕掛けられたものの総理は一命をとりとめる。この「実行犯」もただやらされただけの人だった。


★今回の肝は、芦屋議員殺害事件と総理暗殺未遂事件の犯人が別であったということかな。そして私は結構早い段階で真犯人には気づいてしまいました。右京さんの意味ありげな目線でわかってしまった。多分そういう人多いんじゃないかな。何に注目していたのかまでは解明されるまでわからなかったけど。でもこの人が「芦屋議員殺害事件だけ」の犯人であることまではわかりませんでした。


★芦屋議員事件の犯人は、創の上司である仁科。かつて起こった「中野事件」の被害者である警察官の同僚であった日高のために起こした犯行だった。日高は事件で傷を受け、その傷がもとで助からない病気に侵されてしまった。仁科は日高に励まされて警察官になることができた。


★ここの動機が気になる点の一つ目です。中野事件の際に芦屋議員の警備に人手が取られたことが描かれていたけれど、芦屋議員本人にはこの件に関しては落ち度がないんだよね。もちろん仁科もそれはわかっていて、真の目的が中野事件の犯人の死刑を執行させ、「日高の命に意味を持たせること」であることは語られます。でも…世論を動かすためとはいえ、直接関与したわけでもない芦屋議員をあそこまで刺すのはどうしても解せないかな…。しかも中野事件の模倣犯だと思わせることが、本人がSNSで誘導していることを差し引いても死刑執行に必ず結びつくとは限らない。だから真相を聞いてもすっきり度はちょっと低かったです。まあ確実な結果を求めてというよりは、何かをせずにはいられなかったという動機なのかなと思いました。


★もう一つの気になる点は、総理爆破未遂事件。こちらの実行犯は工藤という「政治信条の違い」という動機をもつ完全なモブキャラとして描かれていましたが、黒幕が幹事長の利根川なのでは…?ということが匂わされていました。それは低下する内閣支持率を上げる起爆剤にするための演出、ということでまあそれはいいのですが、このあたりの時系列がうまくかみあわないな…と思いました。

出来事の発生順としては、

芦屋事件→総理の会見(芦屋議員と距離を取るような発言)→爆破未遂→総理の会見(芦屋議員を盟友としたお涙頂戴のもの)→支持率上がる 

だったはずですが、ラストの利根川に向けての右京さんの推理では、

芦屋事件→支持率がわずかにあがっただけ→爆破未遂(最後の一手)

という順番になっていました。

芦屋事件後の会見では支持率が上がる要素はなく、またのちの社さんのセリフでも、爆破未遂後の会見に対して、「先日のスピーチで支持率少し回復したようですね」と言っていました。利根川を追い詰めようとする解決編を聞いていて「ん?」と思ってしまいました。ちょっと時系列があやふやになってしまったのだろうか…(私の勘違いならごめんなさい)。


★利根川が黒幕、というようなグレーになっている出来事、シリーズも長いので結構たまってきましたね。結局利根川はあんなに気を吐いていたのにあっさり辞任してしまいました。社さんあたりがうまく立ち回って梯子を外したのか?と思いましたが、なぜ辞任したのかの描写がなかったことも気になる点でした。辞任する必然性がないような。時間が足りなかったのかな。それにしても利根川さん、ある有名な方を彷彿とさせる演技でした…(笑)。


★色々気になる点を挙げてしまい楽しく見ていた方に申し訳ないです。とはいえ、右京さんの細かな推理や亀ちゃんのアクションもあり、相棒の良さは詰まっていました。

特に廃ビルに閉じ込められた時の

亀山「俺は杉下右京っていう人を知っている」

というセリフと、救出後の

右京「何も考えずに行動するのが亀山君」

というセリフ。
昔からのファンとしてはこれで十分です(笑)。

あれほど右京さんを尊敬してやまない創でさえも確信しきれなかった右京さんの救助を確信している亀山君、という対比がよかったですね。刑事課に配属が決まった創、これからも出てくるのかな?


★というわけで楽しく視聴しました。以上で終わります。

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