13年目にして初めての樹氷(御釜)ツアー
蔵王の冬の風物詩と言えば樹氷の存在が挙げられるかと思います。
仙台に住んで13年になりますが、毎年行ってみたい行ってみたいと思いながら時期を過ぎてしまい行くことができずにいました。仙台をいよいよ離れることになり今年を逃すともうチャンスがない!となって、ようやく重い腰を上げることができました。
日程的に厳密には樹氷ではなく御釜ツアーになりましたが、それでも大満足の経験となりました。
日程によって「樹氷」か「御釜」かが決まる
詳細は公式サイトに記載されていますが、日程によって「樹氷めぐりツアー」か「御釜ツアー」かが変わります。具体的には、
- 2024年12月21日~2025年3月9日:樹氷めぐりツアー
- 2025年3月10日~3月23日:御釜ツアー
となります(令和6年度)。
全日程の後半からは樹氷から御釜にツアーが変化します。どうしても樹氷ツアーがいい!という人はぎりぎりの日程にならないように注意してください。なお、樹氷ツアーの場合は日程によって料金が変動します。
御釜ツアーでも樹氷は見られる
私は今回日程の関係で御釜ツアーに参加したのですが、樹氷も見ることができました。
ただ樹氷めぐりツアーのように、樹氷の真下まで行って見学する、ということはできず、遠くの景色として見るという感じでした。


目の前で見たい!という人は樹氷ツアーをお勧めしますが、遠目であっても樹氷は圧巻の景色でとても素晴らしく、私は冬の御釜も見られる「御釜ツアー」はお得なのではないかと思いました。
目的地まで:「樹氷号」パックがお勧め
※令和6年度「御釜ツアー」のスケジュールです。樹氷めぐりツアー及び最新情報は公式サイトで確認してください。
公式サイトでもお勧めされていますが、仙台駅からバスでツアー出発地点(すみかわスノーパーク)まで運んでくれる「樹氷号」パックが便利です。特に雪道の運転に自信がない人はこのパックを利用するといいです。
「御釜ツアー」の基本的なスケジュールは以下の通りです。
※公式サイトでは「マウンテンフィールド宮城蔵王すみかわ」となっていますが「すみかわスノーパーク」も同じです。
仙台駅東口 | ございんホール | 遠刈田温泉 ZAO BOO | メルキュール宮城蔵王リゾート&スパ | すみかわスノーパーク | |
時刻 | 8:30 | 9:25 | 9:45 | 9:55 | 10:30 |
すみかわスノーパーク | メルキュール宮城蔵王リゾート&スパ | 遠刈田温泉ZAO BOO | |
時刻 | 14:10 | 14:45 | 14:55 |
遠刈田温泉ZAO BOO | ございんホール | 仙台駅東口 | |
時刻 | 16:55 | 17:15 | 18:10 |
最もスタンダードな旅程の順番をまとめると、
- 8:30仙台駅東口出発
- 10:30すみかわスノーパーク到着
- 11:30御釜ツアー出発
- 14:10すみかわスノーパーク出発
- 14:55遠刈田温泉ZAO BOO到着
- 16:55遠刈田温泉ZAO BOO出発
- 18:10仙台駅東口到着
という形になります。
なお仙台駅へ戻る場合、復路は遠刈田温泉ではなくすみかわスノーパークやメルキュール宮城蔵王リゾート&スパで降りて2時間過ごすことも可能ですが、私が参加した回の人たちは全員が遠刈田温泉での滞在を選んでいました(メルキュール宿泊者以外)。予約時に滞在場所を選んで伝えることになります。
※すみかわスノーパークでの滞在を選ぶ場合には、16:10発(仙台駅東口18:10着)のバスで帰ることになります。
スキーやスノボを楽しむ予定があればスキー場(すみかわスノーパーク)で滞在してもいいかもしれませんが、そうでないならば遠刈田温泉で過ごすのがお勧めです。
予約方法
予約は公式サイト記載の予約専用ダイヤルにかけて行います。ネット予約などはできません。
ツアーだけを予約するのか、バスも合わせて予約するのか(樹氷号パック)を伝えます。
樹氷号パックの場合は先にも書いた通り、どこから乗ってどこで滞在するのかも伝える必要があります。
クラスの選択
樹氷も御釜もツアーには
- スタンダード
- デラックス
の二つのクラスがあります。どちらを選ぶのかは予約時に伝えます。
令和6年度「御釜ツアー」の内容です。
料金 | お菓子・飲み物 | 待合室 | 雪上車 | |
---|---|---|---|---|
スタンダード | 9,400(6,500)円 | なし | レストハウス | 座席が対面 |
デラックス | 12,400(9,500)円 | あり | ゲレンデハウス | 座席が前向き |
3,000円の差があります。
お菓子・飲み物に関しては、お菓子は普通にレストハウスでも購入できますし、飲み物(コーヒー)はツアー参加中お手洗いに行けないことを考えるとあまりたくさん飲むこともできません。
また待合室に関しては、レストハウスがかなり広いのでゲレンデハウスも使えるというメリットがあまり感じられません。
ただ雪上車の座席の向きが大きく異なります。この一点で私はデラックスをお勧めします。
デラックスは座席が前を向いているので、御釜までの道中景色をより楽しむことができますし、写真撮影もしやすいと思います。対面であると少し気を遣いますね。
この点は個人の感覚によるので、座席を軸にどちらを選ぶか決めるといいかなと思います。


仙台駅からすみかわスノーパークまで
バスはほぼ満席
樹氷号パックの場合、各停留所からバスに乗車してすみかわスノーパークへ向かうことになります。
私は仙台駅から乗車しました。平日だったので深く考えず10分くらい前にバス停に行ってみると、すでにバスが待っていて車内はほぼ満席の状態になっていました。
もしかして補助席利用…?と思いましたが、他の人が融通してくれて何とか座ることができました。それにしても平日でこの混雑ぶりなので、土日などは補助席もフルに活用するくらいになるのではないかと思います。
実際に仙台駅からではなく途中の停留所から乗車してきた方々は補助席利用になっていました。
まあ遠刈田まで来ていればすみかわまではそれほどかからないので補助席でも大丈夫だと思いますが、仙台駅出発、複数で参加の場合で隣同士の席を確保した場合は早めにバス停に到着しておいた方がいいです。もちろん予約制なので座れない、ということはありません。

ちなみに私が参加した回の8~9割は海外の方々でした。
すみかわスノーパークでの過ごし方
スノーパーク到着から御釜ツアー出発までには1時間ほどあります。
まずは各ハウスで受付を済ませます。


どちらのクラスでも防寒用の長靴を無料で貸してもらえます。山頂付近は相当雪深いので借りておきましょう。当日受付でお願いすれば大丈夫です。
山頂まで行ってスノーパークに戻ってくるのはお昼を過ぎてしまうので、ここでお昼を食べようかなと思っていました。しかし…


レストハウス内でのお弁当の販売は12:00頃とのことでした。
残念ながら11:30の出発には間に合いませんでした。
樹氷ツアーも含めて午前中に出発する場合はお昼を持参しておくことをお勧めします。



売店はあるのですが売っている食べ物は「樹氷もち」くらいでした。朝ごはんたくさん食べてきておいてよかった…。
出発まで時間があったので、外に出て雪上車や雪景色を楽しみました。







ずっと外にいると冷えてきます。大事なことですが、出発前には必ずお手洗いを済ませておきましょう。


出発~いよいよ御釜へ
道中の景色も圧巻でした
いよいよ雪上車に乗り込み出発です。













悪天候の場合は上まで行けずに引き返してくることもあるとか。この日は大丈夫でした。
迫力の刈田嶺神社
ここからはガイドさんに従い徒歩で御釜のビューポイント、刈田岳山頂付近まで行きます。
晴れてはいましたがさすがは蔵王。かなりの強風でめちゃくちゃ寒い!


刈田嶺神社(奥宮)が見えてきました。










ついに御釜へ
そして初めての冬の御釜。




ちなみに夏の御釜はこんな感じです。





どちらもずーっと見ていられるくらい圧巻の景色でした。夏も冬も晴れた日に行くことができて本当によかったと心から思います。




スノーパークから遠刈田温泉へ
山頂での滞在を終え雪上車に乗りスノーパークへ戻ってきました。
山頂からスノーパークまでは意外と時間がかかるため、すでに樹氷号パックのバスがレストハウス付近で待機していました。



バスの出発はすぐなので、お手洗いや長靴の返却を急いで済ませましょう。
バスに揺られ遠刈田温泉に到着。ここで2時間ほど過ごしました。
ZAO BOO
とにかくお腹が空いていたので、真っ先にこちらにお邪魔しました。






こちらのお店、何度も何度も目の前を通っていまして行きたいといつも思っていました。
他の目的地に行く際にこの目の前を通ることが多く、食事をするチャンスがなかったのです。
東北エリアを離れる前に念願が叶いました。美味しかったです。
神の湯(足湯)


無料で利用できる足湯です。
足湯だけではなく日帰り入浴も可能です。
大八精肉店のメンチカツ
さらにお腹が空いてもう一品。
揚げたてで本当に美味しかったです。


刈田嶺神社 里宮


まとめ


仙台に暮らすこと13年。ようやく冬の蔵王に行くことができました。
樹氷ツアーではありませんでしたが御釜ツアーも大満足の内容でした。



もっと早く行けばよかった…
東北での思い出が増えてよかったです。
以上で終わります。
最新の樹氷/御釜ツアーの内容は公式ページを確認してください。