相棒season23 第18話・19話「怪物と聖剣」感想

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第18話・19話「怪物と聖剣」感想

★例によって新シーズン開始後に前シーズンの最終回を見ることに…。


★今回も現実社会を反映した「トクリュウ」の事件をベースに、そこから展開していく形でしたね。
個人的な印象としては、やはり一岡の存在が大きいかな。
もちろん相当な犯罪を犯していることは前提にあるんだけど、ノリというか流れに乗っただけの人が権力を握るという構図、今の世の中では普通にあってしまうことで、そうした危うさへの納得感は大いにありました。
こういう人間が総理になってしまうこと、あり得ないな~とは全く思いませんからね。
そして結局は一岡自体もただの神輿だったというところもね。
ラストで自分を後押ししていた勢力が一斉に手を引き、何の力もなくなった一岡の姿は哀れですらありました。
一岡みたいな存在を軸にした物語が成立するのは、本当に現代的だよな~。


★私は昭和生まれの人間ですが、もちろん例外はあるにしても、性別・出自・学歴etc…ということ抜きには権力を手にすることはなかなか難しい時代が続いてきたと実感していますし、さらにはそれが当たり前すぎて疑問にも思ってきませんでした。
そういう意味では、生まれや背景に左右されることが当たり前ではない時代になったことはいい面も当然あると思います。
ただ、今回の一岡のような事態が生まれるリスクも増えたことになる。
そういう時代に今生きているんだなと感じさせられる、とても面白いエピソードだったと私は思いました。


★本当に申し訳ないのですが、私は真野さんの脚本がちょっと苦手なところがあって…今回も警戒していましたが、トータルとしては楽しめました。
ただ苦手要素であるハロプロアイドルの名前を多用するところとか、キャラがぶっ飛んでてちょっと受け付けないところろか…数年前のシーズンよりはそうとう押さえられてはいたけど、やっぱりもう少し控えて頂けるとさらにありがたい(個人の感想です)。


★あとは浦の存在かな。
今まではシーズンラストで色々特命の最終的な対決相手をどんどん増やすのはやめてほしいなあ…ちゃんと今までのに片を付けてからにしてほしいなあ…と思っていましたが、まあこういうのもありかなと思うようになりました。


★つまりは片をつけられないことが世の中にはたくさんあるということ。
ドラマだからすっきりさっぱり、というのを望んではいるけれど、相棒というドラマの性質上グレーゾーンと言うか、もやもやが残るというか、そういうすっきりしない状態を抱えていくことも相棒らしさなのかもしれないと思っています。


★浦の存在もまた現代的。
今はチャンスさえつかめば国までも後ろで動かせる人間になる可能性がある。
いや、チャンスをつかむっていうのも以前みたいな泥臭い努力で…とかではなく、ひょいっと、時流に乗って…という場合すらある。
詳しい描写はないけど浦はおそらく後者。


★浦のキャラクターは興味はあるけれど、今後出てこないんじゃないかな。
多分もう描く余裕がなさそう。
右京さんや亀ちゃんや、その他レギュラー陣の年齢的なものを考えるとね。


★解決できない、先が見えない状態が以前にもましてあらゆる領域に見られる。
個人としてはどうしていいかわからないけれど、結局自分の暮らしの中でやることをやるしかないんだなという、あきらめとも達観とも覚悟とも言える心境になることが必要なのかもしれない。
不透明さやあまりのややこしさを考え出すともう生きて行くことがめちゃくちゃ大変になってしまうから。
ラストの右京さんの言葉が現実社会とリンクしているなと思いました。


★あ、あと鬱々とした感想だけで終わらないように…。
「古典的な取り調べ」は個人的にツボでした。声出して笑いました。
なんで右京さんは普段の姿と乖離するキャラをやると「演じてます」みたいになるんだ(笑)。
シーズン9の「招かれざる客」のチンピラもしかり。まああれは神戸君も酷かったけど(笑)。
右京さんが演じようとして演じ切れていない、という演技をする水谷さんが好き。

★木原を捕まえる際の亀ちゃんのアクションシーンもよかった。
とどめはスマートに右京さんだったけどね。
さらに、大河内さんも今回の立ち位置は個人的に好きだったな。
「中間の人間」の思い、なんだかんだ言って大河内さんは特命を絶対的に制限したりはしない。
これも初期シーズンから相当に変化したこと。
初期の頃は「あ~頭が痛い」とか言ってたよね、大河内さん(笑)。
またぜひ出てきてほしいキャラクターですね。


以上で終わります。

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