以下では『宇宙兄弟』46巻(最終巻)について書いています。ほんの少しであっても内容を知りたくない方は読むのをお控え下さい。
ついに完結…「命綱」はどうなる?
宇宙兄弟最終巻を読みました!
45巻ラスト、六太がつかんだ「命綱」である救助ネットでしたが…やっぱりそのまますんなりとはいかなかった。意識がもうろうとする六太の手が救助ネットから離れたシーンを見た瞬間は「え?嘘!??」と思いました。
私は単行本派なのですでに先のストーリーが展開されているモーニングを読むことはなく、SNSなどもやっていないので「ネタバレ」のようなものに遭遇することもありませんでした。
しかしある時、何かの予測検索で「ムッタ 死亡 原因」というものが出てきたことがあったのです。もちろん六太が助からないというラストになるとは全く思っていなかったのですが、先のシーンで六太が救助ネットから手を放してしまった瞬間はこの予測検索が頭をよぎりました…。
あの伏線がここで回収されるとは
六太が漂流することになってしまった44巻ですが、私は感想記事で以下のように書いていました。
「アームを投げ捨てなかったのも、プロフェッショナルとしての計算をあの状況でもできたからだと思う(そしてそれが次巻以降の伏線になると思っている)。」
記事はこちら
日々人を救おうとした六太が宇宙空間で流されてしまい、その際には役に立たなかったジェットアームを六太は怒りに任せて投げ捨てようとしたのでした。しかし思いとどまり、アームを投げ捨てることはしませんでした。
この行動が何らかの結果の伏線になる、と予想していたのですが、「アームを投げ捨てなかったことにより六太の流される軌道のずれが最小限で済んだ」という結果には全くつながりませんでした。45巻では当初の予測から大幅にずれてしまい、六太と日々人がお互いを見つけるのに相当苦労する物語が描かれます。
「軌道のずれ」につながらないのであれば「アームを投げ捨てない」シーンの意味は何だったのか…。さすが小山先生です。救助ネットから手を放してしまった六太を日々人が「つかむ」というシーンのための伏線だったんです。

もちろん大号泣…
細かな描写はすみません、実際の漫画を読んでください。救助ネットから手を放してしまい再び流されそうになった六太に向かって、今度は日々人が船外に飛び出して六太を助けようとするのです。そして…ジェットアームはやっぱり彼らの「お守り」となるのです。
とにもかくにも、2人は無事に地球に帰還します。もうその結末だけで十分です。
六太のその後‐せりかとの関係はどうなる?
無事に帰還した後の内容では、大幅に何かが進展するとか変化するといったことは描かれていません。そのあたりが宇宙兄弟らしくていいラストだなと思いました。
私個人としてはせりかと六太の関係はどう着地して連載を終えるのかなと思っていました。結論としては恋人同士や結婚などといった明確なものは何もありません。
ただ当初は六太の一方的な片思いでしかなかったものが、せりかが六太の思いに気づいてからは徐々に2人の関係に変化が見られましたよね。せりかもまんざらではないというか、単なる同期の仲間というだけではない感情が芽生えているように描かれていました。
六太が帰還後のリハビリを終えて退院したあとに「美味しい宮古そば」を食べに行く約束をする、というのが物語における2人の着地点でした。うん、個人的にはやたらと発展するよりもこれくらいがちょうどいい。そして後で描かれる六太の「未来の想像」にきっとつながっていくんだろうな…と思いました。
六太の「未来の想像」
リハビリの最中に病院を抜け出して「地球を感じる」ために宮古島をサイクリングする六太と日々人。そのなかで「リハビリ期間を終えて3日後」という形でその後の展開が描かれるのですが、最初私は本当に起こったことなのかと勘違いしました(汗)。
- せりかと次のデートの約束をする
- ケンジと新田が小惑星探査へ向かう
- やっさんが「コムノート」としてISS修復ミッションへ向かう
- 新薬開発が進みシャロンの筋力回復につながる
- 六太と日々人がこれまで共に活動した仲間とともに「カルロム洞窟居住区建設ミッション」へ
ダイジェストでこんなに色々実現…と思いきやこれは六太の描く「未来の想像」でした。
「そんな最高な未来を想像してみる 全てが叶うわけじゃないのだろうが‐全てが叶わないわけじゃない」
『宇宙兄弟』46巻 小山宙哉 講談社 2026.7
漫画上ではあくまで「想像上の未来」でしたが、私はこれらすべて実際に未来に起こることだと思っています。宇宙兄弟の物語ではもう描かれることはないけれど、46巻の先に続くストーリーに「最高な未来」があるのだとすんなり思えました。
それはやっぱりこれまでの六太と日々人の物語を見てきたからだと思います。
まとめ‐全巻そろえたのは本当に久しぶり
宇宙兄弟46巻について書きました。
昔は漫画を全巻そろえることも結構ありましたが、大人になってから全巻そろえるのは久しぶりでした。本棚にずらっと46巻までそろった『宇宙兄弟』を眺めると感慨深いものがあります。
面白くてわくわくして感情が忙しくて、そんな時間を過ごすことができました。
小山先生、スタッフの皆様、本当にありがとうございました。
以上で終わります。
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