相棒season21-21「13~隠された真実」感想

相棒
記事内に広告が含まれている場合があります。

相棒season21放送当時(2022年10月~2023年3月)の感想記事です。

第21話「13~隠された真実」感想

▼前編の感想はこちらから。

相棒season21-20「13~死者の身代金」感想
相棒season21第20話「13~死者の身代金」の感想を書きました。


★ついに最終回を迎えました。
先週の前編に続き、事件の真相が描かれた後編、私は面白く視聴しました。


★小野田官房長の遺骨がこの盗難事件の主軸になっている?
…かと思いきや、実は本当の主軸は「真野晃三」の遺骨。
一番初めに盗難に遭った遺骨ですが、むしろこの遺骨の盗難のみが目的だった。


★放送されたのでもう言ってしまいますが、この遺骨を盗んだ真の目的は、真野正義が両親の罪を暴くため。
祖父である晃三がヒ素で殺害されたのは本当なのか、その真相を探ることが真の目的でした。


★ほかの遺骨盗難はカモフラージュ。
団塊の世代への糾弾というもっともらしい犯行声明もすべて真の目的ではなかった。


★この真相を知った時、晃三の遺骨だけ盗んで、両親を脅迫すれば済む話だったのでは…?と少し思いました。
おそらく最初はここまで広範囲に遺骨を盗む計画ではなかったんだろうなと思います。
私の想像ですが、正義が祖父の死の真相について仲間に話したところから話が膨らみ、葛葉の団塊の世代への恨み言や、一筆書きの鉄道乗車や、色々なことが合わさってこういう計画になっていったのかなと思います。


★子どもは時として大人が思いつかないようなことを思いつく。
5人がそれぞれに思いついたことを合わせていったら、今回の事件のような計画にもなるかなと納得はできました。
団塊の世代でかつ13回忌の遺骨を探し出すのは大変だっただろうな~と思うけど、官房長はじめそれなりの地位にいる有名な人であれば調べもつくかな。
そのあたりはまあドラマなのであまり深入りしなくていいかなと思います。


★それにしても…晃三の暴君ぶりは見ていてげんなりする。
ただ、あんな目に遭っていながら一緒に住み続ける必要があったのだろうか…とも思う。
私は田舎の狭いコミュニティーで暮らしたことがないので現実は難しいのかもしれないけれど、殺害せずとも別々に暮らすという手段をとってほしかったと思ってしまう。
あんな状態でも親を見捨てたら後ろ指をさされてしまうのだろうか…。


★登場人物の絡みとしては、特命係での課長&米沢という貴重な2ショット。
関西圏での一筆書き乗車を課長にレクチャーする米沢さん…その場面見たかった(笑)。
完全に「鉄」に入り込む米沢&仕方なく聞いている課長の画が想像できる。


★そして今回も大河内&神戸inお魚バー。
特命を去ってからも定期的に会っているな、この二人。
大「亀山薫と相まみえた感想は?」
神「ルックス的には僕の圧勝ですね」
このセリフが嫌味にならないの、神戸&冠城くらいだよ(笑)。
でもここでちょっと考える。
神戸側からは、杉下右京の相棒としては亀山薫には敵わないことがわかっている。
そして亀山側からは、頭の良さやキレという点で神戸尊には敵わないと感じた。
だからそういう本質的なところから外れた箇所=ルックスに言及して、質問を受け流した感じなのかな。
前後編通して見て、そんな感想を抱きました。
二人ともただ単に自分の容姿に自信があるだけかもしれないけど…(笑)。


★亀山君、官房長が殺害された現場に立つ。
ただそれだけなんだけど、初代相棒を務め官房長とも色々な因縁を持つ亀山君がこの場所に立つこと、感慨深いものがありますね。
本編には描かれていないけれど、サルウィンで官房長の訃報を知ったであろう亀山君。
ニュースで見たか、誰かから知らされたか、そのあたりはわからないけど、相当な衝撃をもって受け止めただろうと想像できる。
亀山薫が不在だったシーズンにおいても、確かに彼の人生は続いていたんだなということがわかる。
きっとこの時亀山君はこうだったんだろうな~と想像しやすい奥行きが感じられました。


★それは神戸尊にも言えて、本編には出てこなくても警察庁でそつなくやってるんだろうな~とか、今回みたいに裏で色々と動いているんだろうな~とか、こちらにも奥行きが感じられる。
伊丹の久々「尊(そん)」呼びが聞けたのも嬉しかった(笑)。


★さらに言えば米沢さんももちろんだし、ヒロコママもそう。
数年ぶりの出演であっても、ちゃんとそのキャラクターのその時点までの歩みが感じられて、その延長上で本編に関わってくることがとても楽しくて、見ていて嬉しかった。
season21はそういうシーズンだったなと思います。


★それが実現したのもやはり亀山薫が復帰したからこそ。
もちろんシナリオの好みは色々ありますが、それを差し引いても亀山君の存在は大きかったなと最終回を迎えて実感しましたね。
彼が右京さんとともに主軸にいることで、他のキャラクターも奥行きを持った状態で生き生きと活躍できている。
そんな風に感じました。


★本編ラストは美和子スペシャルでしたが…このシーン、脚本というより出演者のアドリブなんじゃないの?と思ってしまった(笑)。
それくらい楽しそうでよかったです。


★亀山シーズンはあとどれくらい続くのか、終わりを見据えていることだけは間違いないと思うけど、本当にすべてが終了してしまったらすごーーく喪失感を味わうだろうな…。
でも一方できちんと終わってほしいという思いもある。
ここまで長寿の作品だから、明確なラストを望みますね。
「ああ、本当に終わったんだな」と思う日を迎えるまで見届けたいと思います。


以上で終わります。

タイトルとURLをコピーしました