相棒season22放送当時(2023年10月~2024年3月)の感想記事です。
気が付けばもう最終回目前
season22ももう最終回か~…。
やっと最終回直前までのエピソードまでは視聴できたので、まずは第11話~16話まで、簡易的な感想を記しておきます。
なお、簡易的なまとめではありますが、ネタバレもあります。
その点はご注意ください。
第11話~第16話感想
第11話「その頬に触れるな」
事件そのものはあまり印象に残らないかな。
でも面白くはありました。
誰よりも娘のことを思って叱ってくれていた初音に、登紀子が手をかけなくて本当によかった。
あとは右京さんの「初ぷにぷに」にもっていかれました(笑)。
第12話「惡の種」
これは…まさかの南井再登場??
いや、南井本人は認知機能を患っているわけだから、仮に生き延びていたとしてもこんな悪意の連鎖のようなことを誘発できるわけがない。
「息子」と思われる人物が、実の息子なのか、はたまた精神的なつながりの「息子」なのか。
事件の展開は憂鬱になりますね。
悪意がどんどん自分より弱い存在に向かっていく。
人間の愚かしさ、悲しさ、未熟さをこれでもか、というくらい見せつけられました。
そしてその感情の芽生えに目をつけて膨らませていく恐ろしい存在。
「ワイアット」「非凡人」「食物連鎖」というキーワードも秀逸でした。
うーん、ここで南井を出してきたということは、最終回スペシャルが南井エピソードになるのかな?
心に重しをのせられた気分にはなりましたが、益子さんの猫ちゃんデレ具合に癒されました。
名前はみーちゃん(笑)。
亀山チョイスの「コオロギ」がお気に召したようでなによりです。
第13話「恋文」
結局は亀&美和子のバカップル(ごめん)っぶりを見せつけられた回でした(笑)。
でもさ、自分(亀)で書いたラブレターに対して、美和子が書いた人を想像してうっとりすることに嫉妬するとかって…高校生か(笑)。
相変わらずの仲良しということがわかったのでよしとします。
佐藤からの手紙を最初に知った時に「ラブレターと決まったわけじゃない」とやたらと亀が不機嫌だったのは、こういう背景があったんですね~。
後でなるほどと思いました。
事件そのものは、ちょっと理解しにくいところがあったかな…。心理面で。
ただ戸倉は祥子が自分を裏切った(心変わりした)末に命を絶ったと思っていたから、その事実を掘り起こされることに抵抗があったのかなと理解しました。
もし愛するがゆえの自死という真相がわかっていたら、佐藤に手をかけるところまではいかずに済んだのかもしれません。
佐藤も恩人である祥子のために、正義感で美和子に訴えようとしていたわけで、殺されてしまったことは気の毒としか言いようがない。
色々なことがすれ違ってしまって、起こらなくていい事件が起こってしまった。
事件の後味は悪いですが、亀&美和子の高校生っぷりで中和された感じですね。
ラストのたまきさんへの「ラブレター」はどういう意図があるのかな?
たまきさん役の俳優さんを考えると再登場は難しいだろうし、「恋文」というストーリーの締めとしてもってきただけかな、とも思います。
たまきさんは未だにお遍路設定なのか??(笑)
右京さんとも連絡しあっていることが匂わされていてちょっと安心しました。
第14話「亀裂」
右京さんと亀山夫妻の休日の過ごし方、右京さんはいかにもだし、亀山夫妻は本当に仲良しなことがわかる。
亀山君はともかく、右京さんは休日だからといって昼まで寝るとか、ダラダラテレビ見るとかなさそうだもんね。
レトロな喫茶店=大人の社交場でチェス対決なんて、素敵な休日過ぎてまぶしい(笑)。
さて事件そのものは…道明寺さん、ちょっと狂気に走り過ぎだろ、怖いよ!という印象。
芸術への愛が若い芸術家を縛り付ける方向へ行くのは私には理解できないけど、筆を折る羽目になった関口のようになってほしくなかったということなんだろうか。
芸術を愛する横井や雪乃の気持ちを利用して、盗みを画策させるとは酷いことをするよな~。
しかもそれが二人のためだと思っているところが救いようがない。
コレクション室にこれ見よがしに鍵が落ちていて、さすがにこれは都合よすぎるかな…と思っていましたが、すべて道明寺の演出だという真相で納得しました。
ラストで関口がもう一度絵を描きだしたことに光が感じられたのでよかったです。
売れなきゃ生活できないし、きれいごとばかり言ってはいられないことは理解しつつも、「描きたいから描く」というのが絵の本質なのではないかと思いました。
絵に限らず、何か別の目的のためにやるのではなく、それそのものがやりたいからやる、というのが最高で最強の在り方だよな~と感じました。
亀山作のティーカップ、右京さんにプレゼントするためだったとは…「相棒」も本当に仲良しだな~。
もらった右京さんもめちゃくちゃ嬉しそうで和みました。
第15話「マッターホルンの殺人」
親が叶えられなかった夢を子どもに託すことの是非は難しいですね。
親から影響を受けて子ども自身が本当にそうなりたいと思うのかもしれないし、錯覚してしまっているのかもしれないし、あるいは今回のありさみたいに本心を言い出せない、言っても説得されてしまうということもありえます。
子どもの本心がどこにあるのかを見極めることの難しさが描かれていたなと思いました。
しかし善家さん…やっていることは結構無茶だし、宗介の言うように裏目に出て人に結果的に迷惑かけてるし、なんだけど、子どもたちのためを思っている心だけは真実なんだろうな。
まあ親からしたら、責任も取れないくせに勝手な事をするなと言いたくもなるのもわかります。
一方で親じゃないからこそ見える世界もあるかもしれません。
宗介に対してはっきりと「責任なんて取れるわけない。宗介の人生なんだから」と言い切ったのはむしろ好感が持てましたね。
もちろん親の存在は大きいし、責任の所在として第三者とは比べ物にはならないけれど、それでも最終的な責任は子どもであっても本人自身にある。それは事実だと思います。
ありさママが善家の遺体を運んだ、だったらさすがにちょっとご都合主義か…?と思いましたが、結局生きていたのでよかったです。
あとは将棋。
右京さんが負ける姿はレアだけど、ここも勝たせて「スーパー右京」みたいにしなくてかえってよかったと思います。
より得意なチェスでは勝ってたしね。
それからこの話のきっかけとなった土師っち。
休みの日には動画配信見まくっているんだろうなあ…と想像してしまった。
第16話「子ほめ」
青楽&美奈子夫妻再登場の日が来るなんて…。
プレ・シーズンから見ている身としては感慨深いものがあります。
season1-3 の映像が挿入されていたけど、今見ると古いですね~。
リアルタイムで見ていた時はそんなこと思わなかったのにな。
それにしても青楽も美奈子も雰囲気がそのままで、season1 の事件後に一生懸命二人で乗り越えてきたことが伝わってきました。
事件そのものは、やっぱり根津さんの印象が強いかな。
自分のせいで最愛の息子を失ってしまったことを、ずーっと背負って生きてきて、だから瀬尾に騙されているとわかっても真相が明るみに出ることを阻止しようとした。
瀬尾自身に対しての思いというより、瀬尾をかばいとおすこと=息子への贖罪という図式になっていたんだろうな。
ラストで命が終わることを「門出」と表現したのも悲しかったです。
それでもやっと息子さんのところに行けることは根津さんにとって最高の「門出」なんでしょうね。
青楽さんの落語はさすがにキレキレ。
亀ちゃんの最後の掛け声も、season1 のエピソードを知っているだけに胸に迫るものがありましたね。
こういう過去seasonからの再登場、またあるかな?
同じ season1-5「目撃者」から、あの少年がどう成長したのか、同じ染谷将太さんに演じてもらうなんていうのも面白いかなと思います。
他にも色々…長きにわたるシリーズだから、願望を言い出すときりがないですね。
まとめ
こうして見ると、過去のシーズンと関連するエピソードが増えているかも?と思います。
やはり最終着地点を見据えているのだろうか。
第17話&18話は前後編で、感想も長くなってしまったので記事を分けたいと思います。
以上で終わります。