太平洋フェリー【きたかみ】一人旅に嬉しい<1等クロスツインとエコノミーシングル>

目次

現在最も新しい船舶【きたかみ】

苫小牧‐仙台‐名古屋を結ぶ太平洋フェリーは、現在3隻の船が運航しています。いしかり・きそ・きたかみです。


そのうち現在最も新しい船舶がきたかみ。2019年1月に就航しました。いしかりやきそに比べて小さな船ではありますが、船内でプロジェクションマッピングを活用するなど他の船舶にはない個性があります。

今回は、一人旅の際に利用しやすい客室、1等クロスツインエコノミーシングルについて比較したいと思います。

いしかり・きその客室も比較しています。

客室の様子

1等クロスツイン

定員1~2名の個室です。その名の通り、2台あるベッドがクロスする形になっています。

2段ベッドですが、下段のベッドが上段のベッドの下に入り込む(クロスする)形。奥のカーテンがある場所に窓があり、外を眺めることができます。夜は星空がとてもきれいでした。灯りのあまりない場所を運航している時は、びっくりするくらい星が見えました。

部屋自体は2人で利用するには少し狭いと感じました。しかしベッドを利用すれば問題なく過ごせると思います。1人の利用なら全く問題ない広さです。

エコノミーシングル

エコノミーシングルというのは、いしかりやきそにはないタイプの客室です。一応両船舶の「S寝台」に相当すると思いますが、S寝台とは異なり「個室」のように利用することができる客室です。

「女性専用客室」の設定もあります。その場合は、カードキーを使ってまず指定されたフロアに入ります。その後各「個室」に入る形になります。

部屋にはベッド1台と小さな机があります。1人で過ごすには十分なスペースだと思います。

いしかりやきそのS寝台との違いは、入口に部屋のから鍵をかけることができる点です。荷物を部屋に心配なく置いておける点が嬉しいところです。

個室タイプなので勘違いしてしまいそうですが、部屋の中での飲食は禁止です。この辺りはS寝台などと同じように、外に出て飲食をする必要があります。

個室タイプとはいえ同じフロアには他にも部屋があります。完全な個室ではないので飲食のにおいや話し声も全部伝わってしまいます。

1等クロスツインとエコノミーシングルの比較

比較した内容を簡単にまとめてみました。

部屋運賃/1名メリットデメリット
1等クロスツイン12,900円完全な個室/星空がきれい/貸切料金が必要ない料金がやや高い
エコノミーシングル9,200円料金が安い完全な個室ではない/飲食不可/話し声が気になることもある
運賃はA期間で早得プランを使った場合(苫小牧‐仙台):2025年7月現在

エコノミーシングルについてですが、一見個室のように見えるためか人によっては大きめの声で話をしてしまっていることもありました。


これがS寝台であればどう見ても個室ではないので、同じフロアの人に配慮する気持ちも芽生えやすいのですが、エコノミーシングルは「個室っぽい」ので、個室にいる時と同じようについ過ごしてしまいやすいのかもしれません。

正直ちょっと話し声が気になるな…と思ったこともありました。

約3,000円の差をそういった点と合わせてどう考えるか、で客室を選ぶことになりそうです。もちろんすごく静かなエコノミーシングルフロア、という可能性もあります。こればっかりは乗船してみないとわからないですね。

より安価で「個室っぽくない」客室は、きたかみではB寝台・C寝台です。女性専用客室の設定もあります。意外とこのタイプの客室の方が静かに過ごせるかもしれません。

その後【きたかみ】B寝台にも乗船しました。

まとめ

きたかみの1等クロスツインとエコノミーシングルを比較しました。私自身はどちらの客室の利用経験もありますが、あえてどちらか、と言われれば1等クロスツインをお勧めします。


やはり正式な「個室」であることが大きく、また先にも書きましたが星空の美しさは圧巻で、ベッドに寝ころびながらぼーっと星空を眺めていられる時間は本当に贅沢なひと時でした。よほど運賃に差があるならともかく、3,000円程度なら個室がいいかな…と考えるからです。

とはいえ、時々はエコノミーシングルも恋しくなるので利用します。メリット・デメリットはあれど色々な客室を体験したいので…。

予算・気分・乗船回数などに応じて色々な客室を体験してみてください。


以上で終わります。

2024年9月に【きたかみ】に乗船し再びエコノミーシングルを利用しました。

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次