以下ではラストも含め『宇宙兄弟』45巻の大まかなストーリーを書いています。45巻の内容を少しであっても知りたくない方は読むのをお控え下さい。
色々な感情が押し寄せる45巻
7月23日に『宇宙兄弟』45巻が発売されました。

44巻同様文字に感情をぶつけずにはいられない!
ということで読みたての状態で感想を書きました。
45巻感想
最後の最後につかんだ!日々人が投げた「命綱」を六太がつかんだ!
45巻は予想通り、六太救出ミッションを1巻まるまるかけて描くものでした。
44巻の感想で予想していました。
予想と少し違ったのは、日々人を始めとする周囲の人々の描写以上に、六太の生々しい心情描写により多くのページが割かれていることでした。
やはりここでも軸となるのは「死ぬ覚悟」でした。
あの六太が「死ぬ覚悟」をするぎりぎりの精神状態にまで至るなんて。
でも変に前向きなまま時間が経過するよりも、一度は絶望に飲み込まれそうになる方がよっぽどリアルに感じられました。
それでも六太はALSと戦うシャロンや、同じように宇宙で命を落とす危険に陥りパニック障害を発症しながらもそれを克服した日々人、そして自分がもう死ぬことが避けられないことを悟り、最後まで後のために記録を残そうとしたブライアン…そうした人たちのことを思い出します。
そして自分が今唯一出来ること、今の自分の状況を記録に残すために「録音」を行います。
こんな極限状態でも六太は宇宙飛行士であることを捨てることはしなかった。
たとえ死ぬ運命にあるとしても、最後まで宇宙飛行士であり続けようとした。
そんな六太に、紫の発案により六太たちが滞在していた月面基地を介してメッセージが届きます。
日々人が助けに向かっていること、どの方角から助けがくるのか、といったことを伝えられた六太は、日々人の救出に備えます。
救出に向かう日々人が乗るソユーズと六太が漂流する軌道は想定よりも大きくずれており、ランデヴーが予定されていた時刻になっても日々人は六太を見つけることができません。当然六太も。
酸素残量が残りわずかになる中、子どもの頃の思い出、「地球の出」を見ようと体の向きを変えた六太の目に飛び込んできたのが…ソユーズでした。
「ギリギリまで『生きたい』と思いそうです」
吾妻さんの問い「死ぬ覚悟」に対する答えがここで現実のものとなる。
必死でソユーズの日々人に居場所を伝える六太に対し、日々人も六太を見つけることができました。
そして冒頭に書いた救出劇…エディたちが考えた救助ネットが日々人から六太に向かって投げられます。
極度のストレスと疲労により意識がもうろうとしている六太でしたが、「命綱」をつかむことに成功しました!
これが、45巻最後のコマです。

うまくまとまっておらずストーリーの描写も支離滅裂かもしれませんが、私もう最後のコマで涙腺崩壊してしまって…。
あ~~つかんだよ…最終的には誰も諦めなかったからこそ実現したこの最後の一コマ。
よかった~とも思うし、まだどうなるんだろうという不安もあるし、みんなの思いが結集したという心の底から突き上げるような思いもあるし…とにかく感情が忙しいです。
46巻でラスト
ついに次の46巻が最終巻です。
いよいよ来たか…と感慨深いものがあります。
六太が無事に救助され日々人と地球に戻るまでもう一波乱あるのかもしれません。
それでも45巻のラストでつかんだ「命綱」が物語の結末につながることを信じています。
感情放出してすみません。文章にしないと耐えられない…。



小山先生とスタッフの皆様、素晴らしい物語をありがとうございました!
例によって私は単行本派なのでモーニング誌上で進んでいる展開は全く知りません。
46巻が出る時を少しの寂しさと共に楽しみに待ちたいと思います。
以上で終わります。